吹き溜まり
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カテゴリー「漫画」の記事一覧
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「清明。」
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この『清明。』はそんなブームの中の安倍清明像とは
一風変わった清明を描いている。
本屋に並ぶ多くの関連作品では、
清明は強くてカッコイイのが多いのではないか?
(ただ私はあまり関連作品を読んだことがないので
言えたもんじゃないですが・・・)
この作品は、もとの小説と、それを漫画化したものとがある。
原作者は加門七海さんで、
1995年に『清明。―暁の星神―』がソノラマ文庫から出版されている。
私が持っているのは、2000年に完全版として刊行されたもの。(未読;)
漫画版は猪川朱美さんが描いていて、
朝日ソノラマ(ネムキコミックス)で出ています。
『清明。』での安倍清明は齢16、陰陽師にもなっておらず
登場時はまるでケモノです(笑)服はボロボロ、髪もぼさぼさ、
美少年には程遠い容姿でした。
周りからの僻みや妬みや恐れ、自分自身の能力への疑問と苦悩。
そんな心理面での清明の葛藤と戦いを描いた作品です。
ちなみに、加門さんのノベルス(文庫)版と、猪川さんの漫画版では、
最終的に清明が、神として生きるか、
それとも人間として生きるかが異なる。
つまりまるっきり正反対の結果が描かれているのだ。
さらに加門さんの方だと、
清明がどちらかを選んだ後の『鬼哭。』の話もある。
(完全版にはこちらも収録済)ノベルス版読めよ自分・・・・・・・・;
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「仔鹿狩り」
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少年怪奇シリーズ (3) 仔鹿狩り なるしま ゆり Amazonで詳しく見る by G-Tools |
少年怪奇シリーズの3作目となる今回は、短編が3作入っていて
今までのシリーズと異なるのは、
3作品につながりが存在していることだ。
それまでは一作一作それぞれがその中だけで完結していた。
それと懐かしきシリーズ2作目
「終電時刻」のなかの[ディープフリーズ]で登場した、
イズミユキヤと手白沢温和の二人が再登場!!^^
一億円を手にすんばらしい告白をやってのけた
手白沢さんがやはりいいキャラだと思う。
今回は彼女、イズミユキヤさんのほうががんばってますが。
二人の関係がほほえましい。
「少年魔法士」
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なるしまゆりさん原作のオカルト漫画・・・か?
タイトルにもあるとおり、魔法をあらゆる情報を組み合わせて
他の魔法漫画とは少し違った魔法感がある。
ある意味魔法の原理というか発動条件というか、
そこらへんの事も描かれている。
世界の構成要素にエーテルという高次な要素の存在を前提に、
一般人の生活を送る見た目穏やかだが神道を扱う
主人公・敷島勇吹と
一般人とはかけ離れた神聖騎士団においての生活を送る
異端【悪魔喰い】のカルノ・グィノー
物語は、勇吹がエーテルにも作用する
【神霊眼】能力を持っていることが発覚してから
勇吹とカルノの接触に始まり、
なんだかものすごいものに巻き込まれていく~
という感じなのだが、かなりヘビーな内容が多い。
全体的にヘビーだから、各所に入る面白話が笑える。
この漫画、何が魅力かといえば人。
それぞれにかなり過酷な人生経験を味わうが
そこから立ち直っていくキャラクターたちは、すこぶるかっこいい。
なるしまさん本人が述べられてる様に、人と人とのことについて
ヘビーでありながら誠実さでもって描かれている真面目な漫画だと思う。
苦手な方は注意が必要。
もちろんただグロイだけの話じゃないので、平気な方はご一読を♪