吹き溜まり
本や音楽やライブや映画やゲームのこと。
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『優しい煉獄』
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優しい煉獄 森岡 浩之 小菅 久実 徳間書店 2005-04-16 by G-Tools |
そう書いてあった気がするけど。。。
科学技術が発達した未来において、
定期的に人格、あるいは記憶を保存し、
死後それを元に仮想現実での死後の世界を生活する
というのが可能となっていた。
ネットワーク上に存在するそれらは、
現実の人間とのコミュニケーションをも可能としたが、
処理速度が異なるため時間の速度の差が激しく、
スムーズにとはいかない。
その仮想現実において古株とも言える
自称探偵・朽網康雄を視点に出来事が描かれる。
仮想現実での暮らしはもちろん期限がないわけではなく、
生前の資金により利用料を支払い、それがなくなり次第、
仮想現実からも消滅することとなる。
そのためお金は誰もが欲しいところである。
設定は面白いのだが、いまいちインパクトに欠く。
自称探偵の主人公も、
自称というだけあって、いわゆる名探偵という感じはない。
依頼される件も、事件性の乏しい可愛いものである。
むしろ設定の中で、仮想現実の姿が変化していく方が面白かった。
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