吹き溜まり
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『ソウルドロップの幽体研究』
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ソウルドロップの幽体研究 上遠野 浩平 祥伝社 2004-08 by G-Tools |
シリーズ第2巻がこのほど発売され、
またしても関連単語がでてきたので、
改めてまずはシリーズ第1巻の『ソウルドロップの幽体研究』を。
【生命と同等の価値のある物を盗む】奇妙な予告状。
犯行後の部屋から失くなっていた一つのキャンディ。
サーカム保険の調査員伊佐俊一と千条雅人、謎の多いこの二人は
予告状の犯人【ペイパーカット】を追っていた。
見た人によって、容貌も年齢も異なって見えるという不可思議な存在。
そして今、新たな予告状の元に事件が展開する―――
調査員の二人はそれぞれ一度死んでいる
といっても変わりない状態であり、
それぞれの瀕死の状態から、現在に至るまでに、
伊佐俊一は目を、千条雅人は脳を含め身体のほぼ全てを、
最新技術によって補っていた。
この二人のコンビがいい感じに面白い。
ペイパーカットも、いわゆる犯人というような固定された人物ではなく、
それが事件を不可思議なものにしている。
冒頭で霧間誠一の小説の一部が載っていて、
この作品もブギーポップのように、
人間の奇妙な感覚や精神状態を特化させた能力が存在し
物語全体の現実とは異なる浮遊感を醸し出している。
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