吹き溜まり
本や音楽やライブや映画やゲームのこと。
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『内なる宇宙』
途中中断したりで中々読み進まなかったのが、この度やっと読了。
J・P・ホーガン氏の【巨人たちの星】シリーズ第4作目『内なる宇宙』。
1作目の『星を継ぐもの』と同じく再び星雲賞を受賞したこの作品、
私としては1作目とはまったく異なる作品だと思う。
そうでなくても、シリーズとしてはかなり異色かつ関連し辛いものではないかと思う。
独立政権なるものを確立しようとしたジェヴレンの陰謀を退け、
その後のジェヴレンをシャピアロン号のガルースを中心とした
ガニメアンに任せたテューリアンだったが、
ガルースらはテューリアンよりは
地球人の思考を多少理解しているとはいっても、
やはり根本的な考え方や思考過程や条件が
テューリアンであることに変わりはなかった。
それ故ジェヴレンを治めるにあたり早速難航を来たしたのだった。
そしてその助力を求めたのは、地球人でかつてのシャピアロンを救い、
交流を深めたハントらだった。
シリーズの3作目は、既にジェヴレンが登場していたから、
ハードSFというよりスペースオペラというイメージが浮かんではいたが、
今作は非常に難解なシステムやら物理学やら素子やらが絡んで、
もう理解するのは不可能な為、
想像力と推測をフル稼働して臨まなければならなかった。
今作で初めて存在の明らかにされた【エントヴァース】の概念である。
このエントヴァースの存在が何に拠るかを説明した部分は、
正直なんのこっちゃ状態だった;
端的に、要するにデータだけど所謂自分たちが理解しているデータではく、
素子レベルにおける予測不可能な想定外の世界の樹立が
そのコンピュータの製作側の意図外で勝手に成っていた、ということか?
それ以外の話の展開は、ジェヴレン側の陰謀と、エント人の世界と、
ガルースやハントらの攻防が描かれているが、
今までのシリーズ好きにとっては、いまいちピンとこない内容で…。
変わって、
5作目のタイトルがミネルヴァ絡みということにちょっと期待している。
どんなネタと展開になっているのかが色々な意味でドキドキだ。
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COMMENT
きっと読むのは来年・・・
続編、続編、よみたいな~♪ と歌いつつも、読まなければならない本が山積みな私には、なかなか手を出せない上下巻であります。
ネタバレ部分も読ませていただきましたが、逆に興味をそそられて。
ああ、早く来年にならないかな~と何だか間違ったことを考えてしまう私です。
来年になったからって、読みたい本リストを消費していかないと読めないのに^^;
>kotoさん
私もkotoさん同様溜まって溜まって…
上下巻って読むぞーって読まないと中々ね^^;
でも読書は娯楽です。
気ままに好きな時に好きなように読むのがいいと思います。いずれ読んだ時の感想を楽しみにしてますね♪