吹き溜まり
本や音楽やライブや映画やゲームのこと。
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『星界の断章Ⅱ』
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星界の断章 2 (2) 森岡 浩之 早川書房 2007-03 by G-Tools |
断章は外伝短編集なので、本編は進まない訳だけども、
久しぶりの星界に、やっぱり面白いなぁと再確認。
思えば、WOWOWアニメとしてCMされているのが出会いだったこの作品。
宇宙SF好きの私としては、画面にチラッと宇宙が映れば興味が湧く。
最近のWOWOWアニメは萌え系な絵の時点で遮断するのだけど、
本当、最近電撃系の面白く無さそーなやつばかり。
まぁ、ここのところチェックもしてないけどね。
といってノンスクランブル枠の話であって、スクランブル枠では一応まともみたいだが…。
「エルゴプラクシー」もこの星界シリーズもスクランブル枠だったしね。
私はレンタルで頑張って見たよ。ちなみにアニメの方も面白い。
今回の外伝、「嫉妬」は記憶にあったな。
当時フィルムブックが出ていて、それに収録されている短編が読みたいが為に、
何冊か買ったのだ。
星界は世界設定もさることながら、人物がユニークでやっぱり面白い。
「童戯」に出てくる、本編でもお馴染みのエクリュア・ウェフ=トリュズ・ノールは良い変人。
本編では専らエクリュアに階級を付けて呼称されているが、ここではノールと呼ばれている。
基本無表情で読めないキャラクターではあったけど、
艦の操舵の荒さは既にいくつかの場面で証明されていたのに加えて、
冗談の通じない、取り扱いの難しいキャラであることが、再度確認されたと言っていい。
年下が姉にあたる自分に対抗心を出し始めたのに対して、
そろそろ鬱陶しくなってきたので、そのうち殴ってやろう
ってあんた……;大人しそうな顔しているのに、その無表情さでコレを考えたのか…
毒舌なんだけど、自分は自覚して毒舌を放っている訳じゃないから性質が悪い。
アブリアルはいつもの如くアブリアルだった。
ジントらの星、惑星マーティンを支配下に置くべく遥か頭上に現れたときも、
ジントの父親である政府主席や、
その他政府関係者や住民は、疲弊と混乱の中だったにも関わらず、
冗談交じりに会話をするアブリアル。。。。血筋って凄い。
アブリアルに限らず、一族はだいたい同じ気性を持って生まれるといってもね。。。
とりあえず続刊が早く読みたい。
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