吹き溜まり
本や音楽やライブや映画やゲームのこと。
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『創竜伝』
田中芳樹氏原作の痛快小説。
根底に中国神話を置きつつ、竜堂四兄弟の活躍を描いた作品。
なんといってもこの小説の面白さは、
登場人物のキャラクター性に尽きる。
特に主人公である4兄弟の魅力は、
現時点で13巻(講談社ノベルス版)まで続いている
大きな理由の一つだろう。
竜堂家は長男・始、次男・続、三男・終、四男・余から成り、
両親は既に他界している。
そのため、4兄弟の中での役割分担がしっかりできていて、
長男・始の言うことは絶対である。
兄弟内では【法律より大事な家訓】にのっとって、
様々な窮地を克服していく。
〈けんか好きの平和主義者〉を自称するも、
攻撃を受けた場合の反撃は遠慮がない長男・始。
類のない美青年でありながら、
毒舌と過激さと冷徹さも持ち合わせた次男・続。
兄弟一活発な悪童やんちゃ坊主の3男・終。
おっとりとして人懐こく、可愛らしい4男・余。
続兄さんが相手を負かしているシーンが一番笑える( ̄m ̄〃)
敵と身体で戦っているときよりも、
続兄さんが言葉で相手を言い負かすところが痛快!!
それまでふんぞり返っていた親戚を、
ぺぺぺっと言い捨てるところなんかは思わずニヤリ。
また、この4兄弟、立場や環境がどんなに悪くなっても
悲壮感が漂うことは絶対にない。読んでいて清清しいくらいに。
こんな素晴らしい4兄弟で送るアクション活劇な小説。
本編とは別にオマケで書かれている4兄弟の座談会も面白い。
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