吹き溜まり
本や音楽やライブや映画やゲームのこと。
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「BIOMEGA」①②
誘惑に負けて1巻も買ってしまったぜ。。。。
1巻は相当前に発売されて、それを既に持っているというのに…。
講談社から集英社に連載出版社が変わったからついでに1巻もというのは分かるけどさ。
しかもこの新たな1巻には追加ページがあるからというには買ってしまうじゃないか。
でもその追加ページ、10Pでそこに出ていた人は本編には出てこなかったり。
名前は出てくるけどさ。
して、この数年ぶりの続刊第2巻、いや、マジ面白い。
1巻から改めて読んだのだけど、構図の見せ方が上手いんだよね。
絵的な奥行きだけでなく、世界観とか展開の奥行きも感じられて。
「BLAME!」と一番異なるのは説明があることかと思ったけど、
それよりも、なんかユーモアが足されている部分かなと。
ターゲットは熊だけど、ところところボケがかまされてる。
主人公の合成人間・庚造一、最強ですね、あなた。
アクションが凄いの何のって。
一体一度に、いや、一瞬のうちに何発命中させているのだ、造一。
進展としては、N5Sウィルス感染者(通称ドローン)の浄化から、
技術文化遺産復興財団(DRF)は全人類へのウィルス強制摂取による、
洗礼への計画を実践に移し、人々が続々とドローンとなっていく状況に陥る。
現時点では、DRFが確保している適合者に続く適合者は出ていない模様。
上空からウィルスが撒かれる状態の為、滅菌した場所以外では
ヘルメットを被っていないと感染が必然となり、DRFはウィルスを拒む行為を禁じ、
巡回しては、強制的にメット装着を解除させていた。
一方、コズロフの過去情報を持った造一の同僚も現れ、
コズロフと行動を共にしていた。
そして造一は、東亜重工に赴くものの、助けだせるものは無く、
イオン・グリーンの追跡任務に戻っていた。
造一が敵との遭遇率が高く、戦闘シーンも頻繁にあるのだけど、
常に冷静に銃をぶっ放している造一がかっこいい。
DRF側もなんか人材用意しているようだけど…
あと、イオンもなんか適合者ではなかったようで、つまり感染者ではない。
ここにきて1巻冒頭の女性との関連も出てきて、いや、面白いね。
連載が無事続行することを願ってます。
『裸者と裸者』
『裸者と裸者㊤孤児部隊の世界永久戦争』
『裸者と裸者㊦邪悪な許しがたい異端の』 (公式サイト) 打海文三・著
の上下巻からなる長編小説。
年末にこの続編にあたる『愚者と愚者』を買ったものの、
登場人物が前作の裸者と被るようなので、これは前作を読まなければ、と
年末にアマゾンで注文していたものが、正月明けに届いてしまった。。。。
正直、読み始めるのは卒論を書き終えてからにしようと思っていたのに、
ちょびっと読み始めたら止まらなくなって、結局卒論ほったらかして読破してしまった。
ちなみにこの表紙、愚者に合わせたのか送られてきた本の装丁画が変わっていた。
私の大好きな帝国少年さんのイラストですよ♪
愚者の方も表紙が目を惹いても表紙買いはほぼしない私はむしろスルーだったのだけど、
(表紙が良すぎると、反対に疑う傾向が)
年末のTV番組にて2005年のミステリーに選出されていたのに影響を受けて、
評価も高いようなので購入に至る。でも今回は表紙の影響が大きいかも…
読み始めた当初、想像とはちょっと異なる感覚と、文章の読みやすさに、
随分と淡々とした流れだと思ったものの、
むしろその読みやすさが、ぐいぐいと私の手を次々とページを捲らせるに至った。
上巻では3人兄妹弟の長男の佐々木海人を主人公に物語が進んでいく。
海人が戦争に巻き込まれたのは僅か6歳の頃。
小学校に通うより前に混沌と荒廃の戦争が日常生活圏を侵し始めた。
戦争が始まってすぐに父親が死に、母親は連れ去られた。
海人は妹弟を守るべく、臨時学校へ通う妹弟とは別に、
大人たちに混じって残飯を取り合ったり、仕事を探して夜通し働き妹弟の生を守っていた。
無垢で強かな海人(カイト)、聡明な妹恵(メグ)、まだ幼い隆(リュウ)、
食料、生活場所、金、まだ守られ与えられるべき時に起こった悲劇が、
様々な経験を海人に強制し、それに翻弄されていく。
目を見張るべきはやはり海人のキャラクターではないだろうか。
小学校の教育さえ受けていない海人は、セリフの殆どが平仮名である。
読み手としては、少しその部分がカタコトに読んでしまって難点だった。
もちろん幼い妹弟もそうなのだが、
時が経つとその海人の様に学のない孤児たちの平仮名の会話部分が顕著になる。
幼く、無垢なままに、武装兵に拉致され、目の前で起こる凄惨な出来事に、
それでも、心は変わらず、ただ戦争の現実と残酷さと、
生きていく為に取る行動を理解していく海人に、何とも言えず圧倒される。
軍に入って、次第に階級が上がり、自分に忠誠を誓う仲間が増えても、
佐々木海人は佐々木海人のままで、
それでも彼の手は否応にも他の生をいくつも終わらせた。
一度も狂気を伴った事が無いわけではない、母や、仲間を思って憎悪を感じることもあった。
しかし彼はそれに囚われることは無かった。
目の前で人が殺されることに、震え、怯えていた海人が、
いつの間にか戦闘を当たり前のように行うに至る経緯と付随する流動的な状況。
彼の、無垢さと残酷さが混在するキャラクターが、
著者の作り上げた世界で独特な雰囲気を出していると思う。
下巻では双子の姉妹、月田桜子・椿子を主人公に、上巻とは異なる情景が描かれる。
海人に庇護された現在の生活に窮屈を覚え、自ら戦場で生きることを選択した姉妹。
聡明で、哲学的な彼女たちは、しかし奔放で野生的な強さを備えていた。
その反面、乱れた性の趣味を持っていたが、それが彼女たちのキャラクターである。
現実的で冷めた物言いをすることの多い彼女たちだが、
ふとした海人や他の仲間たちからの言葉に感慨を受けたりと、人間味がある。
それよりも、彼女たちの会話を聞いていると、頭の回転の良さとカッコよさを感じた。
海人はどうやら美青年に成長したらしく、言葉遣いも大人っぽくなっていた。
あと、主人公に対立や敵対する立場のキャラクター描写が極端に少ない。
完璧なまでに、視点が主人公側から描かれている。
その為、敵に苛立ったり憤ったりする感覚があまり読書中に起こらなかった。
それほどに人物として描きがないのだ。
そして主人公側のキャラクターは全部素敵な人ばかり。
物語の終わ際、一見明確でなくともこれからの日本に道ができたと思った矢先のテロ、
そして失った尊い命。
続編を望ませる終わり方で、現在その続編の愚者が既刊で良かったと思った。
けども、流石に愚者は卒論が終わってからにします;;
ファイナル・デッドコースター
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ファイナル・デッドコースター 通常版 メアリー・エリザベス・ウィンステッド ジェームズ・ウォン ライアン・メリマン 松竹 2006-12-22 by G-Tools |
2007年最初の記事がこれというのもアレだけど、昨日見ました映画。
【ファイナル・デスティネーション3】となるこの作品。
ちなみにこのシリーズは好きなんです、ゴメンなさい(?)
でもやっぱ1作目が一番スリルがあって面白いかな。
2作目は、どうも死に至るまでが長すぎて間延びした感じが否めなくて…。
もちろんラストはバッドの方が良かったと思うけど。
オマケで付いてたハッピーエンドは面白くない。
して、このシリーズ最新作にして最後となるファイナル・デッドコースターは、
監督が1作目に戻ったらしいのに、何か作りがシンプルになった感じがする。
1作目は順番に死んでいくのが分かった後、守りを固めたり、
周囲に敏感になって、怯えてる感じがあって、
さらにその運命に立ち向かおうと奮闘する場面もあったのに、
今作では、ただ次々と死んでいくのを主人公が追いかけてるストーリーだったのが残念。
迫る死に怯える恐怖は、主人公が泣くという動作だけで表現し、あとはただグロイだけ。
グロさはちょっと凄かった。こんな死に方絶対したくない…。
でも、2のように間延びした感じは無かったかな。
OPの事の始まりの大事故は、2作目が一番凄かったと思う。
3作目はOPのジェットコースターの事故よりもその後の方がエグかった。
でも、ホント、追いかけるだけなんだよね~・・・・・
攻殻機動隊SAC SSS
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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society 士郎正宗 神山健治 田中敦子 バンダイビジュアル 2006-11-24 by G-Tools |
1週間レンタルになるまで待つつもりだったけど、残り1つだったので借りてしまった♪
待ちに待った攻殻最新作!
見はじめてシリーズものじゃなく、この1本で終わる作品だと知った;
いや、面白かったですぜ!
結構動きが多くて、アクション要素も高い、
私の好きな攻殻要素が詰まった作品になっていたよ。
少佐が9課を離れてから2年、トグサが少佐の代わりを務め、
ボマーとか石川とかに指示を出しているのに違和感。かっこいいけどね。
それと、トグサとバトー髪切ったね。トグサは色もなんか濃くなってた。
プロト君前より同行捜査することが多いみたいで、目立ってたし。
でも私としてはもうちょい出番が多いと嬉しいが。。。
超ウィザード級のハッカーというと誰もがアオイ君を思い浮かべるのではないか。
でもホント、アオイ君もう一度くらい出てこないかな。9課の手伝いとかで。
いつもと同様菅野ミュージックは最高でした。
OPよりもEDの方が私好みだったかな。どっちもかっこいいけど。
「Landreaall」9巻
![]() |
Landreaall 9 (9) おがき ちか 一迅社 2006-12-25 by G-Tools |
今回は前巻の余韻を引き継ぎつつ、さらなる展開が。
メインは竜胆(通称リド)のお家話ですね。
今までDXがしてきた行動と同じことをリドにした結果、
自分の今までの経験とは異なる展開にリドを送り出してしまった事に気付かされるDX。
相変わらずDXは静かに、しかし相当の怒りを現すのね。
リドの家が色々複雑だったり問題あったりするのは分かっていたけど、
帰省後の状況みてると、想像より相当堅いというか息苦しそうというか。
リドの泣きシーンで、「あ、こりゃDX来るね」と思った。
リドの一時帰省が決まった時はリドが自分でどうにかする程度のことだと…。
でもどうやら話はそれでは収集できないみたいで。
相変わらずDXは素敵過ぎる。
初めての見合いをしたわけだが、りゃりゃ、惚れちゃったの?な描写が…。
その相手は見合い相手の妹だったのだけど。
私はその相手自体も好き、あの大笑いしたあたりから人良さげだもの。
惚れちゃったの?な妹の方は、ある意味DXには合う気もするけど、
どちらかというと、温かくてしたたかな女性がいいと思うな。
こう、ニコニコしてるけど、したたかな。
妹の方はしたたかそうだけど、あまりニコニコしたり甘えたりする方じゃなさそうだよね。
あと、フィル、あなた最高…。
凄く途中で終わってるので、早く次巻が読みたいところ。