吹き溜まり
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「終末のラフター」/田辺イエロウ
![]() | 終末のラフター (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕) 田辺 イエロウ 小学館 2013-03-18 by G-Tools |
まず、絵が結界師の時とは違うね。
結界師の時は等身低めだったけど、それと比較するとこの作品は高め。
あと全体的に、青年誌向けな書き方な感じを受ける。
コマ割りとか背景の描き方とか。
でも、やっぱり絵上手いなぁと。
偉そうだけど、バランスとデッサンがしっかりしてるよね。
そんな作者の最新作ですが、1冊完結となっている。
テーマは悪魔喰いだが、あまり宗教観は出さずに、
ダークっちゃーダークだが、イエロウ節のポップ感溢れる作品。
1冊完結の為か、内容はあまり深く掘り下げていなく、
悪魔喰いの設定なども、最低限のことしか描かれていない。
キャラ設定とか素敵なので、正直続刊あってもいいと思うんだけどなぁ。
スティグマの悪魔の印を持ったものは、
人々に災厄をもたらし、生活を脅かし、さらには生を奪う。
必然、人々から忌避され、憎悪される対象に他ならない。
そんな中、1人の悪魔の存在に怯えている街に、
もう一人の2人連れの兄妹が訪れる。
左頬にスティグマの印を宿した兄・ルカ。そしてその妹・ハル。
物語は、その2人が街を訪れたところから始まる。
ルカは典型的な主人公かな。
妹思いの努力型で、スティグマを宿す経緯は悲劇だけど、
普段はそれを感じさせないポジティブとノリの良さで生きてる感じ。
でもその典型的な中で、イエロウ氏のちょっとしたトッピング、
それはセリフであったり、描写であったりが、
良い感じに物語での存在感を確固たるものにしてる気がする。
そしてこの漫画をポップにしている一番の要因である妹のハル。
見た目の幼さもそうだが、ひたすらに兄を信じ着いていく、
兄ちゃん大好きを体現している感じが、なんともほんわりする。
良い意味でこじんまりと纏まった1冊になっているが、
やはりもったいない。
設定詰めればシリーズ化できただろうに。
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COMMENT
同じく!
惜しいヨネーもっと読みたいナーこの続きとか。
何で続刊じゃないのか…それとも、単行本出してみて様子見なのか…惜しいよなぁ!ねえ?!
結界師もコレクションしたくてしょうがないです。(読んだだけなので
Re:同じく!
そうですよねー、もったいない。
一冊としては纏まってますけど、
内容的には完結はしてないですよねー。
書けるとおもうんですけどね。
結界師いいですよね!
今度実家帰った時読もうかな。